【6067Wh】サブバッテリー+ポタ電をUPS合体|窓用エアコン一晩フル稼働でサブ75%消費、“保険”は使わずに済んだ

サブバッテリーとポータブル電源をUPS合体させた6067Whでエアコンを一晩フル稼働 車中泊

※本記事で紹介しているHumsienkのサブバッテリー(12V 314Ah/4019Wh)は、過去にHumsienk様よりご提供いただいたものです。電力や残量の数値は、すべて私が実際に使って確認したものです。

今年の夏の終わり、まだ熱帯夜が続いていたころに、アルファードに積めるだけの電源を積んで、窓用エアコンを遠慮なく一晩フル稼働させてみました。

使ったのは、Humsienkのサブバッテリー(4019Wh)とDABBSSONのポータブル電源 2000L(2048Wh)。この2台をUPS接続で合体させて、合計6067Whです。クーラーは20℃設定、節約は一切なし。

結果は、クーラー20℃で約6時間半フル稼働して、サブバッテリーは100%→25%(75%消費)。DABBSSONは朝まで100%のままで、“保険”は使わずに済みました。ただし、UPS経由だと常に50〜60Wの電力損失が出ることも、数字ではっきり見えました。Humsienkのサブバッテリーを使った一連の検証の、締めくくりの回です。

この記事でわかること

  • サブバッテリーとポータブル電源を「UPS合体」させる仕組み
  • UPS経由で実際にどれくらい電力が消えるのか(エアコン運転中639.1W→580W、調理ピーク1,345W→1,144W)
  • 6067Whで窓用エアコンを一晩フル稼働した結果(サブ100%→25%、DABBSSONは100%キープ)
  • 朝のUPS切替実験と、真夏の連泊が厳しい理由
アルファードに積んだDABBSSON 2000L。UPS合体の保険は使わずに済んだ
“保険”のDABBSSON 2000Lは、使わずに済みました

今回の電源|サブバッテリー4019Wh+DABBSSON 2048Wh

前回の検証で、4019Whのサブバッテリーでも、実際に使えるのは3200Whくらいという話をしました。サブバッテリーの中に4019Whの電気が入っていても、インバーターの変換効率のせいで、取り出せる量が減ってしまうんです。

今回はそこに、DABBSSONの2000L(2048Wh)を足します。中に入っている電気は合計6000Whを超えますが、変換効率まで考えると、実質5000Wh弱というところです。

アルファード車内のDABBSSON 2000Lポータブル電源と窓用エアコン
アルファードの車内。DABBSSON 2000Lと窓用エアコン

軽く計算してみると、サブバッテリーから取り出せるのが約3200Wh、DABBSSONが約1900Wh。合わせて約5100Whです。エアコンが600Wくらいでフル稼働したとしても、計算上は8時間持つことになります。

サブバッテリー4019WhとDABBSSON 2048Wh、使える電気は約5100Whの見積もり

ただ、理論上8時間コンプレッサーが回りっぱなしになると、両方の電気が空になります。連泊する人にはできない使い方です。今までは「節約しながら夜を過ごせました」という検証をしてきましたが、今回は逆。この2台を両方使えば、寒いくらいの温度で一晩快適に過ごせるのかを確かめます。

UPS合体のしくみ

基本の電源はDABBSSONの2000Lです。車内の電気も、クーラーの電気も、全部ここから取ります。

じゃあサブバッテリーはどうするのかというと、サブバッテリーからインバーターでAC100Vに変換して、コンセントをDABBSSONのAC入力につないでいます。最初「パススルー」と言いかけたんですが、これはUPSという機能になります。

サブバッテリーのインバーターからDABBSSON 2000LのAC入力へUPS接続
サブバッテリーのインバーター(左下の赤い機械)から、DABBSSONのAC入力へつなぐ

この接続だと、車内で使った分の電力は、先に全部サブバッテリーから吸い出される形になります。吸い出して、吸い出して、サブバッテリーがなくなってから、DABBSSON自身の電気を使い始める。DABBSSONはそれまで100%のまま待機しています。

サブバッテリーとポータブル電源のUPS合体のしくみ

そもそもUPSとは?

UPSは無停電電源装置のことです。つながっている電源が突然落ちても、内蔵バッテリーの電気に瞬時に切り替わって、家電が動き続ける仕組み。データを飛ばせないサーバーなどに使われている技術です。車中泊では、電源の切り替えのために夜中に起きなくていいという安心につながります。

6067Whから損失を引いた使える電気は約5100Wh
6067Whから損失を引くと、使える電気は約5,100Whの見積もり

仕事終わりに買い出しして、白川PAへ

時刻は夜9時50分。仕事が終わって、人を送り届けたりしていたらこんな時間になりました。お腹が空いたので、パーキングに行く前に近くの薬局で食料を買っていきます。

買ったのは、電気鍋で簡単に作れるカレーうどんとネギ。会社帰りの車中飯なんて、正直こんなもんです。でも、キンキンに冷えた車内で食べる熱々のカレーうどんは、十分ごちそうです。

仕事終わりに買った車中飯のカレーうどん
晩ごはんは電気鍋で作るカレーうどん

北神戸線を通って、近くの白川パーキングエリアへ。条件は、車中泊の現実的な流れに合わせて「走っている間は車のクーラーで車内を冷やしておき、着いたらすぐセッティングして窓エアコンを起動」です。

朝は5時か6時に起きて、次の仕事の準備をしたいので、実質のフル稼働は7時間くらいの見込み。私の予想では、フル稼働ならサブバッテリーの4019Whは切れると思っていました。

白川PAはトイレと自販機だけ。休憩しやすい

白川PAは、高速に乗ってすぐのところにあります。入ってすぐ左に行くと「幸せの村」の出口になってしまうので、右に入ります。

あるのはトイレと自動販売機くらい。この日は普通車が1台だけで、あとはほとんどトラックでした。シンプルなぶん、めちゃくちゃ休憩しやすいパーキングです。

夜の白川パーキングエリアの休憩所とトイレ・自動販売機コーナー
白川PAの休憩所。トイレと自動販売機コーナー

PAのまわりの様子や、カレーうどんを作る車中飯の様子は、サブチャンネル「ずんだ車中泊」でたっぷり紹介しています。

着いたら、まず窓エアコンのセッティング

到着してまずやるのがセッティングです。必要なのは、自作のフラップ板、ルーバー、そしてチェーンロック。これがないと防犯面が成り立たないので、先にしっかり付けます。

白川PAでアルファードの窓用エアコンをフラップ板とチェーンロックでセッティング
白川PAでセッティング。フラップ板とチェーンロックで窓エアコンを固定

エアコンの設定は、最初から20℃のMAX。扇風機も引っ掛けて、車内の空気を回します。

どこで電気が消える?UPS経由の電力損失を実測

トイレ休憩から戻ると、車内はもう涼しい。温度計は26℃で、ここからさらに下がっていきます。

窓用エアコン稼働後の車内温度26℃
トイレから戻ると車内は26℃

まずはインバーターの表示から。インバーターで消費している電力は581Wです。DABBSSONのアプリで見ても、出力581W、入力572W。ここまでは同じくらいの数字です。

サブバッテリー側インバーターの表示581W
サブバッテリー側のインバーターの表示は581W

問題は、サブバッテリーのアプリです。見てもらうと分かるとおり、639.1W使っています。一方でDABBSSONが使っているのは580W。

UPS経由の電力損失。サブバッテリー側639W、DABBSSON側580W
サブ側の実測は639W。DABBSSON側は580W

つまり、ずっと50Wくらい、どころか60Wくらい損していることになります。しかもこれが一晩ずっと続きます。その間、DABBSSONは100%を維持したまま、サブバッテリーの電気をACから吸い取り続けています。

今回は20℃設定なので、車内が20℃くらいにならない限り、コンプレッサーはなかなか止まりません。つまり、ずっと電気を使い続ける条件です。

調理ピークは、サブ側1,345W・DABBSSON表示1,144W

晩ごはんは、電気鍋(ライソンのスープポット)で作るカレーうどん。ここからが結構やばいところです。エアコンのコンプレッサーがフルで回っているところに、電気鍋が加わります。

DABBSSONのアプリでは1,144W。ところが、サブバッテリーのアプリを見ると1,345W。そのあとも1,340〜1,360Wくらいが吸い出されていました。

調理ピーク時のDABBSSON 2000Lアプリ表示1144W
DABBSSONのアプリ表示は1,144W
調理ピーク時のサブバッテリーアプリ表示1360W
同じときのサブバッテリー側は1,360W前後

インバーターのファンも、ポータブル電源のファンも、めちゃくちゃ回っています。高出力の家電を使うほど、電力損失は大きくなるということが、数字の差を見るだけでも分かると思います。

UPS経由の電力損失の実測。サブバッテリー側とDABBSSON側の比較

カレーうどんができあがって、鍋を保温モードにすると、サブ側961W、DABBSSON側854W。この時点でサブバッテリーは89%。着いてから、もう11%使った計算です。

深夜のカレーうどん、そして就寝

涼しい車内で食べる熱々のカレーうどんは最高でした。調理中は鍋の熱で車内が暑くなりましたが、窓エアコンがガンガン冷やしてくれて、食べ終わるころには21.7℃。外がそこまで暑くなかったのもあって、一気に涼しくなりました。

夜11時7分の時点で、サブバッテリーは83%。使っているのはほぼエアコンと冷蔵庫と明かりだけで、サブ側670W、DABBSSON側604Wです。

前回、サブバッテリーだけでエアコンを回したときは、これで油断して、夜中の2時には2割ほどしか残っていませんでした。今回は後ろにDABBSSONが控えているので、朝までどうなるかです。

しばらくすると、21℃でコンプレッサーが止まって、50Wくらいに落ちました。ただ、20℃設定なのですぐにまた入りますし、入っている時間の方が長い。この時点で76%です。

エアコンは20℃のかけっぱなし、扇風機も回しっぱなしで、6時間くらい寝ることにします。寒すぎて寝袋をかぶる、ぜいたくな車中泊です。

朝5時半の結果|サブバッテリー25%、DABBSSONは100%のまま

おはようございます。よく寝られました。エアコンはまだ動いています。

体感では、夜のあいだにコンプレッサーが結構止まっていた感じです。それくらい、このパーキングは涼しかったということなんでしょう。朝の車内は23℃でした。

朝5時27分の車内温度23℃
朝5時27分。車内の温度計は23℃

バッテリーを見てみると、サブバッテリーはまだ25%残っていました。DABBSSONは平気で100%。サブバッテリーの電気だけで、朝まで持ったことになります。

窓用エアコン一晩フル稼働の結果。サブバッテリー100%から25%

エアコンは夜から朝5時半まで、20℃設定で約6時間半つけっぱなし。それで100%から25%、75%しか減らなかった。この気候なら、フル稼働でも全然持つという結果になりました。

朝まで動き続けた窓用エアコンとDABBSSON 2000L
朝5時半。エアコンは6時間半動き続け、DABBSSONは出番なし

正直に言うと、もっと気温が上がる熱帯夜で、コンプレッサーがずっと止まらない状況なら、サブバッテリーを使い切ってDABBSSONに食い込んでいたかもしれません。前回サブバッテリーだけで試した夜とは、気温や気候しだいで結果が全然違うということです。朝は少しジメジメしていたので、ドレンが溜まりすぎてコンプレッサーが止まっていた可能性もあります。

それでも、これだけ電気があれば、安心してエアコンが使える。その一つの根拠になったのは、よかったと思っています。

朝のUPS切替実験|エアコンは一瞬も止まらなかった

帰る前に、最後にUPSの実験をしました。サブバッテリー側のインバーターを切ったら、瞬時にDABBSSONの電気に切り替わって、エアコンが動き続けるのかどうかです。

インバーターのスイッチをオフにすると、「カチッ」というリレーの音とともに、そのまま瞬時に切り替わりました。エアコンは落ちていません。これがUPSです。

UPS切替実験。インバーターを切ってもエアコンは止まらない
インバーターを切っても、DABBSSONに瞬時に切り替わってエアコンは止まらない

夜中にサブバッテリーを使い切ってインバーターが落ちたときも、本来はこれと同じことが起こるはずでした。ただ、去年か一昨年の動画で経験済みなんですが、電圧が下がるとインバーターが「ピーピー」と低電圧のアラームを鳴らし続けるので、それが目覚ましになって起きることになります。うるさくはありますが、エアコンが止まって蒸し暑くなることは防げます。

切り替わったあとのエアコンは、コンプレッサーが入った状態で514〜530Wでした。

DABBSSONだけになると、減りは早い

このあと、IHでコーヒー用のお湯を沸かしながらクーラーをつけていたら、DABBSSONに切り替えてから数分で6%減りました。クーラーを切って帰るころには90%、つまり10%使った計算です。

朝の車内でIHでお湯を沸かしてコーヒー
朝はIHでお湯を沸かしてコーヒー。DABBSSONは数分で6%減った

DABBSSONは2048Wh、サブバッテリーは4019Wh。なので、DABBSSONに切り替わってからは、2〜3時間でエアコンが切れるくらいに思っておくといいと思います。たとえば夜中の3時に切り替わったら、朝の6時くらいまで持つかな、という感覚です。これは暑い日にフルMAXで動かした場合の話です。

朝のUPS切替実験とDABBSSONだけになったときの減り方

真夏の連泊は、この容量でも厳しい

この使い方なら、ポータブル電源の電気を使う前にサブバッテリーの電気を使い切るので、電気の使い方としては無駄がなくていい感じです。

ただ、4019Whのサブバッテリーを走行充電やソーラーでしっかり充電し直すには、相当の走行距離や日照時間が必要です。使える電気が5000Whあっても、窓エアコンをフル稼働で使えば、それを埋めるには6000Wh以上充電しないといけません。

なので、夏のアルファードで、走行充電やソーラーだけで連泊するのは現実的ではないと思います。連泊するなら「今日はRVパークの電源を使う」「今日はサブバッテリーだけでいく」というふうに、組み合わせて工夫しないと難しい。それくらい、夏は電気を使います。

ちなみに、窓用エアコンを付けたままでは出発できません。チェーンロックを外して、自作のフラップ板を取ってから帰ります。

UPS合体、よかった点と注意点

よかった点

  • クーラー20℃で6時間半フル稼働しても、サブバッテリーは75%消費で朝まで持った
  • DABBSSONは朝まで100%キープ。“保険”があるだけで安心して眠れる
  • インバーターが落ちてもエアコンは一瞬も止まらない

注意点

  • UPS経由だと常に50〜60Wの電力損失が出る(サブ側639.1W、DABBSSON側580W)
  • 高出力家電を使うほど損失は大きい(調理ピークはサブ側1,345W、DABBSSON表示1,144W)
  • サブが切れるとインバーターの低電圧アラームが鳴り続ける。DABBSSONだけになると2〜3時間が目安
  • この容量でも、真夏の連泊は走行充電やソーラーでは賄いきれない。RVパークの電源などと組み合わせる

まとめ|6067WhのUPS合体なら、窓エアコン一晩フル稼働は余裕だった

  • サブバッテリー4019Wh+DABBSSON 2048Wh=6067WhをUPS接続。使えるのは約5100Whの見積もり
  • クーラー20℃で約6時間半フル稼働して、サブバッテリーは100%→25%。DABBSSONは100%のまま
  • UPS経由の損失は常時50〜60W。調理ピークはサブ側1,345Wに対してDABBSSON表示1,144W
  • 朝の切替実験では、インバーターを落としてもエアコンは止まらなかった
  • この夜は比較的涼しく、コンプレッサーがよく止まった。もっと暑い夜なら結果は変わる
  • 真夏の連泊は、RVパークの電源などと組み合わせるのが現実的

6067Whもあれば、少なくとも今回のような夜なら、クーラーを我慢せずに朝まで快適に過ごせます。一方で、UPSで合体させると損失はずっと出続けますし、真夏の連泊となるとこの容量でも足りません。来年の夏に向けて電源を考えている方は、「一晩をどう乗り切るか」と「次の日にどう充電するか」をセットで考えてみてください。

今回使ったもの

▼Humsienk 12V 314Ah(4019Wh)サブバッテリー Bluetooth BMS搭載

▼DABBSSON 2000L(ポータブル電源 2048Wh)

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