【要注意】ポタ電のシガーソケット充電は54Wしか入らん|1万円で374Wにする方法

ポータブル電源の走行充電を効率よく行う方法 車中泊DIY

ポータブル電源を車で充電するとき、シガーソケットに挿していませんか。

おそらく9割の人がこの方法です。私も以前はそうでした。ただ、友人のシガーソケットが溶けたという話を聞いて、もう一度これを伝えておいたほうがええなと思いました。

絶対にダメというわけではありません。ただ、知らずに使い続けると危ないポイントが2つあります。今回はその2点と、シガーソケット以外の充電方法を4つ紹介します。

この記事でわかること

  • シガーソケット充電の弱点2つ(発熱と充電の遅さ)
  • アイドリング中に実際は何ワット入っているのか
  • それでもシガーソケットを使うときの注意点
  • シガーソケット以外の走行充電4方式と、その中の本命
  • エンジンルームから車内へ配線を引き込む方法
シガーソケット充電の2つの弱点をまとめた図解

弱点① 先端が熱を持って、周りのプラスチックが溶ける

シガーソケットの先端。抜くと持てないほど熱くなる
抜いた直後のシガープラグ。持てないほど熱くなっている

接点抵抗によって先端が発熱します。抜いた瞬間に「熱っ」となるくらいで、温度計を当てようとしましたが先端が小さすぎて測れませんでした。感触からすると50〜60℃はゆうに超えていると思います。

この熱で周囲のプラスチックが溶けたり、ヒューズが飛んだりします。特に危ないのが、差しっぱなしで走り続ける運用です。知らんうちに先端が溶けていた、というトラブルが起こります。

接点抵抗は使ううちに増えていきます。増えるほど熱くなり、熱くなるほど劣化が進む。この繰り返しです。

弱点② 思っているより電気が入っていない

シガーソケット充電はアイドリング中に54Wしか入らない
アイドリング中の入力はわずか54W

これが実際の画面です。アイドリング中に入っている電力は54W。走行してエンジンの回転が上がり電圧が安定すると100Wほどまで伸びますが、シガーソケットから入る上限はおよそ100Wと思っておいてください。

これが何を意味するか。1000Whのポータブル電源を空から満タンにするのに、単純計算で10時間かかります。毎日何時間も長距離を走る人ならまだしも、現実的とは言えません。

私がシガーソケットからの充電をやめたのは、この2点が理由です。

それでもシガーソケットを使うなら、この5つを守る

シガーソケットを安全に使うための注意点5つ

多くの人はこの方法で車中泊を楽しんでいると思います。使うこと自体を否定するつもりはありません。上の5点さえ頭に入れておけば、シガーソケットでもちゃんと充電しながら走れます。

特にポータブル電源に付属しているケーブルを使うこと。汎用品より、そのポタ電に合わせて作られたもののほうが安心です。

シガーソケット以外の走行充電は4つある

シガーソケット以外の走行充電4方式
シガーソケット以外の走行充電方法
シガーソケット以外の走行充電4方式の比較表

① オルタネーターチャージャー

EcoFlowから出ている専用機です。バッテリーから直接ケーブルを引いて、最大800Wで充電できます。シガーソケットに負担をかけず、安定して電気を送れる優れものです。

ただし値段が高く、EcoFlowのポータブル電源でしか使えません。両方そろえられるなら、最強クラスの走行充電システムになります。

EcoFlow オルタネーターチャージャーの公式ページ

② バッ直+インバーター(これが本命)

シガーソケット54Wとバッ直インバーター374Wの比較

万人にいちばんおすすめできるのがこれです。車のメインバッテリーから直接配線を引いて、インバーターでAC電源を作り、そこからポータブル電源を充電します。

バッ直インバーター経由なら374Wで充電できる
バッ直インバーター経由なら374Wで入る

実際の入力は374W。シガーソケットの54Wと比べると約7倍です。同じ1000Whを入れるのに10時間かかっていたものが、3時間ほどで済む計算になります。

バッ直インバーターにかかる費用の内訳

費用は合計1万円ほど。500Wクラスのインバーターが約8,000円、配線ケーブルが約2,000円です。500Wあれば、よほど高出力で充電しない限りたいていのポータブル電源に対応できます。

配線をエンジンルームから車内へ引き込む

エンジンルームのバッテリー端子に配線をつなぐ
バッテリー端子に配線をつなぐ

プラスとマイナスに配線をつなぎます。私はサブバッテリーを組んでいるので8sqの太い線を使っていますが、インバーター用なら5sq程度で足ります。100Wや200Wの小さいインバーターなら3sqでも問題ありません。

エンジンルームから車内へ配線を通すゴムキャップ
水の侵入を防ぐゴムキャップ。ここに穴を開けて通す

エンジンルームから車内へは、もともと必ず何かしらの穴が貫通しています。純正の配線が通っている場所です。そこに水の侵入を防ぐゴムキャップが付いているので、針などでブスッと穴を開けて配線を通します。

車種によって場所は違いますが、どの車にも必ずあります。助手席の下あたりを覗いてみてください。やってみると意外と簡単です。

インバーターにポータブル電源をつないで充電する
インバーターにつないで充電する

インバーターは赤と黒をプラスマイナスにつなぐだけで使えます。リレーは必須ではありません。以前はエンジン始動と連動させるリレーを入れていましたが、インバーター本体にオンオフスイッチがあるので、エンジンを切ったときにオフにすればバッテリー上がりの心配はありません。

③ ソーラーパネル

天井に設置したソーラーパネル
天井に設置したソーラーパネル

天井に貼って車内に引き込めば、日中は停めているだけで充電できます。屋外駐車が多い人には効きます。発熱の問題もありません。

ただしパネルの出力しだいでは、シガーソケットと変わらない発電量にしかならないこともあります。ポータブル電源との相性も見極める必要があるので、おすすめ度はバッ直インバーターより下です。

④ サブバッテリーシステム

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを積んでしまう方法です。配線の引き込みができる人なら組めますが、バッテリーもインバーターも高額になります。

「安く安全に走行充電したい」という趣旨からすると本末転倒になりかねないので、4番目に置きました。ただ、蓄えた電気をポータブル電源に分け与えられるので、これはこれで安全な方法です。

まとめ|まずはシガーソケットの2点を知ることから

ポータブル電源は車中泊になくてはならない存在になりました。だからこそ、充電方法をひとつ見直すだけで旅がだいぶ楽になります。

  • シガーソケットは発熱54Wという遅さが弱点
  • 使うなら差しっぱなしを避け、付属ケーブルを使う
  • 本命はバッ直+インバーター。1万円ほどで374Wまで伸びる
  • 配線の引き込み口はどの車にも必ずある
  • ソーラーは停車中に効くが、出力しだい

いきなりサブバッテリーを組む必要はありません。まずは1万円のバッ直インバーターから試してみてください。充電にかかる時間がまるで変わります。

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