車中泊を楽しんでいる皆さん、避けては通れない2年に1度のイベント、そう**「車検」**です。
ノーマルの車なら何も心配いりませんが、僕のアルファードのように
- ルーフテント
- サイクルキャリア
- ヒッチメンバー
- サブバッテリーシステム(配線加工あり)
ここまでガッツリと「車中泊仕様」にカスタムしていると、「これ、本当にそのまま車検通るんか…?」と不安になりますよね。 いちいち全部外してノーマルに戻すなんて、想像しただけでゾッとします。
そこで今回は、このフル装備の状態で、あえて一般的な車検チェーン店である**「車検のコバック」**に持ち込み、ユーザー車検(に近い格安車検)を受けてきました!
果たして、何がOKで、何がNGだったのか? リアルな合否判定と、かかった費用の全貌をレポートします。
- ルーフテントやサイクルキャリアは付けたままでOK?
- ヒッチメンバーの意外なNGポイント
- 自作サブバッテリーシステムの配線は指摘される?
- 今回の車検にかかった費用の総額と内訳

こんにちは! YouTubeチャンネル「でっきんの車中泊チャンネル」で登録者1.2万人、本業はエアコン清掃業のでっきんです。 プロの知識を活かして、車中泊における「エアコン」「電力システム」「DIY」について、どこよりも詳しく、そして正直に情報を発信しています。 「もっと詳しく知りたい!」という方は、ぜひこちらのプロフィールもご覧ください。
今回の車検に挑む「車中泊装備」リスト
まずは、今回車検に持ち込んだ時点での、僕のアルファードの装備状況を整理します。
- ルーフテント & ルーフキャリア: 屋根の上に常設。高さが変わっています。
- サイクルキャリア: リアゲートに装着。
- ヒッチメンバー: リアバンパー下に装着。牽引用のヒッチボールが出っ張っています。
- サブバッテリーシステム: メインバッテリーから「バッ直」で配線を引き込み、センターコンソールを撤去して設置。
- 車内収納: 3列目シートは戻しましたが、窓際の壁掛け収納などはそのまま。
この状態で、コバックの「スーパーセーフティー車検(1日車検)」をお願いしました。
【判定結果】車中泊装備の合否ボーダーラインはここだ!
結論から言うと、**「一部NGがあったものの、ほとんどの装備はそのままでOK」**でした! それぞれの判定結果を詳しく解説します。
① ルーフテント & サイクルキャリア:【合格】
これは**「指定部品」**扱い、もしくは簡単に取り外せるアタッチメント扱いとなるため、付けたままで問題なくパスしました。 構造変更が必要なほどのサイズ変更や、溶接などで固定されていない限り、基本的にはキャリア類は車検OKな場合が多いようです。
② サブバッテリーシステム(バッ直):【合格】
一番心配していたのが、自分で配線したサブバッテリー周り。 センターコンソールを外してバッテリーを鎮座させ、メインバッテリーから太いケーブルを這わせていますが、これも指摘なしで合格でした。 しっかりと固定され、危険な配線むき出しなどがなければ、オーディオのアンプ設置などと同じ扱いで通るようです。
③ 車内収納(壁掛け):【合格】
3列目シートさえ使える状態(乗車定員が守られている状態)に戻しておけば、その他の荷物や壁掛け収納があっても問題ありませんでした。
④ ヒッチメンバー:【条件付き合格(一部NG)】
今回唯一、指摘が入ったのがここです。 ヒッチメンバー本体は問題ないのですが、「ヒッチボールが出っ張っている」のがNGと言われました。
全長が変わってしまう恐れがあるためか、検査官の判断による部分も大きいですが、今回は**「ヒッチボール(マウント部分)を外せばOK」**とのこと。 ボルトを緩めて外してもらい、無事に通すことができました(帰宅後に自分で再装着)。

ヒッチメンバー自体は指定部品やからOKなんやけど、ボールマウントの出っ張りは結構シビアに見られるみたいやな。ここは最初から外していくのが無難かもしれん。
想定外の整備発生!かかった費用総額は…?
当初は「素通し車検」で安く済ませる予定でしたが、点検の結果、**「パワーステアリングラックブーツの破損」**が見つかりました。 ブーツ(ゴムカバー)が破れていると車検には通らないため、交換整備が必要に。
これにより、「短時間車検」から「1日車検」に切り替わり、以下の費用となりました。
車検費用内訳(アルファード 13年超)
- 法定費用(重量税・自賠責・印紙代): 約70,000円
- 車検基本料・検査料: 約23,000円
- 整備費用(部品代・工賃): 約15,000円
- パワステラックブーツ交換
- ブレーキオイル交換
- ハイマウントストップランプ球切れ交換
合計:108,377円
もし修理箇所がなく、ユーザー車検(陸運局持ち込み)で素通しできていれば、法定費用の約7万円+αで済んだ計算になります。 今回は約3.8万円プラスになりましたが、安全に関わる部分の整備と、面倒な手続きを全部やってもらえたと思えば、十分に安い金額だと思います。
【おまけ】車検後の洗車に最強のアイテム
車検から戻ってきた愛車、せっかくだからピカピカにしてあげたいですよね。 でも、ルーフテントを積んでいると、洗車機には入れないし、屋根の上の拭き上げが地獄なんです。
そんな時に役立つのが、今回導入した**「強力電動ブロワー」**!
こいつの風力が半端なくて、ボディやガラスの水滴はもちろん、ルーフテントと屋根の隙間の水まで一瞬で吹き飛ばしてくれます。 拭き上げの手間が劇的に減るので、大型車やキャリア付きの車に乗っている人には、マジでおすすめです!
まとめ:車中泊仕様でも、ポイントを押さえれば怖くない!
今回の検証で、**「ルーフテントやサブバッテリーを積んだままでも、一般的な車検チェーン店で車検に通る」**ことが実証されました。
重要なポイントは以下の通りです。
- ルーフテント・キャリア類: 基本的にそのままでOK。
- サブバッテリー(積載物扱い): 固定と配線の安全性が確保されていればOK。
- ヒッチメンバー: ボールマウント等の突起物は外しておくのが無難。
- 乗車定員: シートやシートベルトが使える状態にしておくこと。
「改造車だから…」と諦めて高い専門店に出す前に、まずは近くの車検屋さんに相談してみるのもアリですね。 ただし、店舗や検査員によって判断が異なる場合もあるので、事前の確認は必須です!
↓動画では、実際の車検費用の明細や、整備士さんとのやり取り(許可済)も公開してるで!↓
【今回の車検でパスした装備の詳細はコチラ!】
今回、車検に通った装備の取り付け記事もチェックしてな!
今後も「でっきんの車中泊ライフ」をどうぞよろしくお願いいたします!


