冬の車中泊シリーズとして、これまで様々な暖房器具や氷点下での注意点を解説してきました。
シリーズの締めくくりとなる今回は、趣向をガラリと変えて、「車中泊」ならぬ「車上泊」、つまりルーフテントでの冬の宿泊に挑戦します。
舞台は、夜には氷点下まで冷え込む冬の道の駅。 今回はあえて車内を寝床にせず、息子と二人、このルーフテントだけで一晩を明かしてみます。
果たして、冬のルーフテントは快適な寝室となるのか、それともただの修行なのか? そのリアルな一部始終を、包み隠さずお届けします。

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- 氷点下のルーフテント内のリアルな暖かさ
- 冬のルーフテント泊における最強の暖房コンビ
- 想像を絶する「結露」との戦い
- 1年間使ってわかった、ルーフテントの本当の価値
氷点下の夜、暖房はどこまで通用するのか?
夜10時過ぎ。周りの車もいなくなり、いよいよルーフテントを展開。 外はシンと静まり返り、凍えるような寒さです。
テント内に持ち込んだのは、
- イワタニ『マイ暖』
- 電気毛布
- 電気式湯たんぽ
- 冬用シュラフ
という、冬の車中泊におけるフル装備。

速暖性は抜群!『マイ暖』はテントでも最強
まず、冷え切ったテント内を暖めるため、『マイ暖』を5分ほど点火。

車内よりも空間が狭いからか、体感温度は車内よりも早く上がったな。布一枚やから密閉性も低いし、一酸化炭素中毒のリスクは車内より低いかもしれんけど、もちろん換気は必須やで!
テント内が暖まったのを確認して『マイ暖』は消火。 あとは電気毛布と湯たんぽを仕込んだシュラフに潜り込み、就寝です。

【過酷な現実】翌朝、僕たちを襲った「最大の敵」
翌朝6時半。 気になる外気温は…マイナス1℃!

電気毛布のおかげで、シュラフの中は暖かく、寝心地自体は非常に快適でした。 しかし、テントのジッパーを開けた瞬間、僕たちは愕然とします。
「なんやこれ…テントの中、びしょ濡れやんけ!」
そう、最大の敵は寒さではなく**「結露」**でした

外気と、僕たちの体温や呼気で暖められたテント内の温度差によって、テントの内壁は滝のように水滴が流れ、シュラフや荷物までぐっしょりと濡れてしまっていたのです。
1年使ってわかった、ルーフテントとの賢い付き合い方
今回の氷点下車上泊を通して、ルーフテントのメリットと、特に冬に使う上での厳しい現実が浮き彫りになりました
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ◎ 圧倒的な非日常感とワクワク感 | × 冬の結露対策が必須 |
| ◎ 車内をリビングとして使える | × 荷物の上げ下ろしが手間 |
| 〇 車内より速暖性が高い | × トイレに行くのが億劫 |
この経験から僕が導き出した結論は、**「ルーフテントは、寝るだけのスペースと割り切る」**のが、最も賢い使い方だということです。
食事や団欒は車内で済ませ、テントには寝袋だけを持ち込んで寝る。そして朝起きたらすぐに撤収する。 このように役割を明確に分けることで、荷物の手間の問題も、結露による被害も最小限に抑えることができます。
まとめ:ロマンと現実は紙一重。でも、それがイイ!
冬のルーフテント泊は、確かに結露という過酷な現実と隣り合わせです。 しかし、それを上回るほどの非日常的な高揚感と、自然との一体感を味わえるのもまた事実。

璧に快適なわけやない。でも、その不便さも含めて楽しむのが、アウトドアの醍醐味やと思うねん。今回の経験を踏まえて、来年は結露対策も考えながら、もっとうまくコイツと付き合っていきたいな。
場所を選び、割り切った使い方をすれば、ルーフテントはあなたの車中泊ライフを何倍も豊かにしてくれる最高の相棒になるはずです。
↓動画では、氷点下のリアルな寒さや、結露の凄まじさを映像で確認できるで!↓
【冬の車中泊シリーズもチェック!】
今回の記事読んでくれてありがとうな! 冬の車中泊シリーズ、まだ読んでない記事があったら、この年末年始にイッキ見して、冬に備えてくれ!
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