【冬の車中泊検証】電気毛布とセラミックヒーターだけで朝まで快適?外気温8℃で実力を試してみた

冬の車中泊 温か電気アイテムで」「毛布 vs 湯たんぽ どっちがいい?」(※画像内の文字は前回のものですが、今回は検証編として使用)車内で電気毛布を使って寝ている筆者と、手前にあるセラミックファンヒーター。 車中泊
この二つがあれば、冬の車中泊は"勝ち"確定?

急に寒くなってきましたね!冬将軍の足音が聞こえてくる今日この頃。 前回の記事前々回の記事で、冬の車中泊に向けた「最強の電気アイテム」を紹介してきましたが、皆さんこう思っていませんか?

「スペックはわかったけど、実際の現場でどこまで通用するん?」

そこで今回は、紹介したアイテムをアルファードに積み込み、ガス器具を一切使わず「電気アイテムだけ」で冬の車中泊を乗り切れるのか、ガチ検証してきました!

場所は、兵庫県の「姫路西パーキングエリア」。 夜のくつろぎタイムから、一番冷え込む朝方の温度変化まで、リアルなレポートをお届けします。

この記事でわかること
  • 電気毛布だけで朝まで寒くないのか?
  • 朝の冷え切った車内、セラミックヒーターで何度上がる?
  • 300Ahサブバッテリーでの電力消費量は?
  • 冬の車中泊の天敵「結露」の実態
でっきん
でっきん

こんにちは! YouTubeチャンネル「でっきんの車中泊チャンネル」で登録者1.2万人、本業はエアコン清掃業のでっきんです。 プロの知識を活かして、車中泊における「エアコン」「電力システム」「DIY」について、どこよりも詳しく、そして正直に情報を発信しています。 「もっと詳しく知りたい!」という方は、ぜひこちらのプロフィールもご覧ください。

今回の装備と検証環境

今回はあえてポータブル電源を持たず、車に積んでいる300Ahのサブバッテリーシステムだけで全ての電力をまかないます。

  • 車両: トヨタ アルファード(10系)
  • 電源: 300Ah リン酸鉄リチウムイオンバッテリー(サブバッテリー)
  • 暖房器具:
    1. 電気毛布(就寝用)
    2. セラミックファンヒーター(空間暖房用・600W)
  • 場所: 姫路バイパス 姫路西パーキングエリア(上り)

ちなみにこの「姫路西PA」、バイパスの無料区間にありながら、24時間営業のファミマやトイレ、さらには丸亀製麺まであるという、車中泊(仮眠)には非常に便利なスポットです。トラックが多いので耳栓は必須ですが、利便性は抜群です。

姫路西パーキングの様子

【夜の部】電気毛布があれば、ストーブなしでも快適?

夜9時過ぎ、車内の気温は17.4℃。 外気温は9℃ほどで肌寒いですが、断熱効果もあってか車内はまだ過ごしやすい温度です。

夜の姫路西パーキングの様子
夜の姫路西PA

夕食にスーパーの焼豚をホットプレートで焼いて食べ(これが旨い!)、まったりタイム。 この時点で、電気毛布を椅子の下に敷いてスイッチON。

車内で小型ホットプレートで焼豚を焼いている様子
車内夜食タイム
でっきん
でっきん

お尻がポカポカするだけで、体感温度が全然違う!空間を暖めるストーブをつけなくても、この時間は電気毛布の「弱」だけで十分に快適やわ。

就寝:電気毛布の設定は?

夜10時過ぎ、就寝。 寝る時はセラミックヒーターはOFF。乾燥するし、電力も食うので使いません。 その代わり、電気毛布の上に封筒型シュラフを広げ、その中に入って寝ます。

設定は**「中〜強」**。 これで朝まで寒さを感じることなく眠れるのでしょうか…?

電気毛布をシュラフの下に引いて寝ている様子
寝る前の車内の状況

【朝の部】気温8℃!セラミックヒーターの実力を検証

おはようございます。朝6時30分。 車内の気温は**8℃**まで下がっていました。さすがに寒い!

しかし、布団の中は電気毛布のおかげでヌックヌク。 正直、布団から出たくないレベルで快適でした。やはり「寝る時の暖房」は電気毛布一択ですね。

検証開始!20分で車内は何度になる?

ここからが本番です。布団から出て活動するために、**セラミックファンヒーター(600W)**をスイッチオン! 冷え切った8℃の車内が、どれくらいの時間で快適になるのか計測します。

その間に、ホットプレートで「ランチパック」を焼いて、IHでお湯を沸かしてモーニングコーヒーの準備。 電気毛布もつけっぱなしです。

セラミックヒーターをつけて朝食を食べている様子
朝の車内の様子

結果発表:驚異の温度上昇!

朝食を食べ終わるまでの約20分後。 温度計を見てみると…

  • 開始時: 8.0℃
  • 20分後: 15.8℃ (+7.8℃ UP!)

たった20分で、約8℃も室温が上昇しました! しかも、ヒーターの風が直接当たる足元や体はもっと暖かいので、体感としては「寒い」という感覚は完全に消え失せました。

20分経ったあとのセラミックファンヒーターによる温度上昇(8℃)を表している。
車内の温度上昇
でっきん
でっきん

ガスストーブ(マイ暖)に比べると「風」が出る分、体感の暖まりが早い気がするな。狭い車内なら、このコンパクトなヒーター1台で十分冬を越せそうや!

冬の車中泊の天敵「結露」現る

快適な朝でしたが、一つだけ問題が。 湿度計を見ると67%。窓ガラスを見ると、びっしりと結露が…。

やはり、車内で暖房を使い、人の呼気があると結露は避けられません。 これに関しては、吸水性の高いマイクロファイバータオルなどで、こまめに拭き取るのが一番の対策です。 (結露対策については、また別の記事で詳しくやりますね!)

一晩車中泊したときに発生するフロントガラスについた結露の様子
結露の様子

まとめ:冬の車中泊、「電気アイテム」だけで勝てる!

今回の検証でわかったこと。

  1. 寝る時は「電気毛布」が最強。 8℃の朝でも布団の中は天国。
  2. 朝の冷え込みは「セラミックヒーター」で瞬殺。 20分で快適空間に。
  3. 300Ahサブバッテリーなら余裕。 一晩電気毛布+朝のヒーター&調理を使っても、電力切れの心配なし。

ガスを使わないので一酸化炭素中毒の心配もなく、安全に、そして快適に冬の車中泊を楽しむことができました。 これからの季節、この**「電気毛布 + セラミックファンヒーター」**のコンビは、手放せない装備になりそうです。

皆さんもぜひ、万全の準備をして冬の車中泊を楽しんでくださいね!

↓動画では、実際の温度上昇の様子や、美味しそうな車中飯の映像も楽しめるで!↓

【今回検証したアイテムの記事はこちら!】

今回の検証で使ったアイテムの詳しいスペックや選び方は、過去の記事で解説してるで!

今後も「でっきんの車中泊ライフ」をどうぞよろしくお願いいたします!

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